《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

糊づけされていたあの
最後のページも、今は
開いている。



先生もすぐに気づいて、
そのページまで――本当に
全てを、あたしが見守るなか、
先生は読み終えた。



パタンとノートを閉じる
音だけが、静かな空間を
震わせ、溶けるように
消えていく。



……先生もあたしも、
言葉はなかった。



先生は閉じたノートから
顔をあげず、下を向いた
ままで――…。



(………先生?)



その肩がかすかに、小刻みに
震えてた。



それに気づいて、あたしの
胸もツキンと痛む。


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