《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

「――だからいーんだって。

ホラ、もう行け。

心が決まったなら、すぐ行動だ」



「――――ウン」



あたしは走り出した。



どこへ行くべきかなんて
わからないけど、とにかく
走った。



走ることで少しでも、
先生に近づけるかもしれない。

――そう思ったから。




トクントクンと、鼓動が
速いリズムを刻む。



このリズムが、今のあたしの心。



今、あたしが生きている証。




人は生きてる限り、精一杯
自分のリズムを刻みながら
生きていく。



それが使命なら―――
あたしは少しでも、自分
らしいリズムを……音を、
奏でたい。


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