《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

どうせまた何か借りに
来たんだろう。



――そう思ったけど、
返ってきた返事は意外にも、



「………別に」



と、何だかふて腐れ気味の、
えらく歯切れの悪い声。



どうしたのかと首を
かしげたら、隣で奈緒が
ニヤニヤと笑って、



「田島は、花琳に会いたくって
来たらしいわよ〜♪」



「………は?」



「おいっ、テメー言うん
じゃ――!」



将輝が色めき立って奈緒に
掴みかかろうとし、奈緒は
キャーッとふざけた叫び声を
あげて飛びのいた。


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