《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

しっかりと握った学生鞄の
中には、あの日記と楽譜が
納まってる。



あれ以来、毎日持ち歩いてた。



今はもう、日記の文字を
追うことも怖いとは思わない。



心は痛むけれど、でも
この文章も、お姉ちゃんが
生きた証のひとつ。


そう思ったら、今では
むしろ尊いとさえ思えた。




「おはよー、花琳!」



登校すると、迎えてくれる
いくつかのクラスメートの声。



――奈緒もいる。



そしてなぜか、将輝もいた。



「……よぉ、花琳」



「おはよ。

……ってゆーか、
なんで将輝いんの?」


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