《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

ジレンマ。



それはあたしにも、わかる
気がするよ。



(あたしだってお姉ちゃんを
すごい、尊敬するって思う
反面――本当はすごく、
ねたましかった。

どれだけ頑張っても追い
つけないって、思ってたから)




《だからあたしは、その
ジレンマの答えを、苑子に
託すことにした。

ねえ……もし苑子がこの
ページに気づいて、そして
その時、花琳がピアノを
弾いてなかったら。


――その時は、ここに
挟んである楽譜を、花琳に
渡して欲しいんだ》



(え? が、楽譜………!?)



もしかして、こっちの
畳んである紙!?


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