《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

(ウソでしょ……?

お姉ちゃん―――…)




《だからこれは、あたしの
ジレンマなの。

花琳は、ピアノを弾かなきゃ
いけないと思う。

だけどあたしが死んだ後、
花琳が目覚めたら――
きっと世間は、あたしの
ことなんてすぐに忘れて
しまうでしょ?


苑子達には忘れてくれ
なんて言って、矛盾してる
ってわかってる。


でも――あたしっていう
ピアノが大好きな少女が
いたことだけは、少しでも
世間のみんなに覚えていて
ほしいの。

――あたしの、音と一緒に》




「お姉ちゃん―――…」



_