《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

「あ……たし、が………!?」



信じられなかった。



お姉ちゃんの後を追って
ピアノを始めたあたしは、
同じようにピアノが大好きに
なったけど、当然お姉ちゃん
より全然下手だった。



足元も及ばないような腕前
だけど、少しでも追いつきたい。

……そう思って、ただただ
必死に練習していただけだ。



――だけどお姉ちゃんの
手紙は、なおもこう続く。



《だからあたしは、本当は
いつも、心の奥底では
花琳を恐れてた。

花琳が才能を開花させたら
もう、あたしなんて
くすんでしまうから……》


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