《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

――言わばこれは、
隠された、もうひとつの手紙。



「こざかしいことしてゴメン。

どんな状態だったか再現
したくて、私がまた閉じたのよ」



苑子さんは謝って、目線で
あたしに読み進めるよう促した。



……そうだったんだ。



納得のいったあたしは、
むさぼるように再びその
筆跡を追う。




《色んなことが心残り
だけど……一番心配なのは、
妹の花琳のことなの。

花琳はまだ小さいから、
きっとすごくふさぎ込むと思う。

そしてもしかしたら、
ピアノをやめてしまうかも
しれない……》


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