《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

「お姉ちゃん―――…!」





……ねぇお姉ちゃん。



あたしには、どうしても
言えないよ。


お姉ちゃんの選択が、
正しかったのかも
しれない、とは。



だから―――たった一言
だけ、こう言うね。



「――――ありがとう。

お姉ちゃん――…」



大好きだったよ。


お姉ちゃんのピアノも、
お姉ちゃんも。




「……花琳ちゃん。

私が穂乃花から預かった
ものは、これだけじゃないのよ」



涙も覚めやらないうちの
苑子さんの言葉に、あたしは
なかば放心した状態で
その顔を見る。


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