《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

「正直、私も驚いたわ。

私は、穂乃花は絶望の
ままに死を選んだんだと
思ってたから。

だから、そんな穂乃花の
思いを読むのも怖くて……」



お姉ちゃんの筆跡を
愛おしそうに指でたどり、
静かに話す苑子さん。



……あたしだってそう思ってた。



だけど、違ったんだ。




「穂乃花は、ただ全てを
見失って死んだんじゃなかった。

夢を絶たれ絶望したのが、
もちろん最大の理由だけれど。

でも穂乃花はもっと色んな
ことを考えたうえで、あの
選択をしたのね……」


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