《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

お姉ちゃんがいなくなった……

病院の屋上から飛び降りた
あの日までの心を、順番に
辿っていく日記。



そんなもの――ちゃんと
読むには、あたし達には
重すぎるよ――…。




「半分ほど読んだところで、
私はどうしてもその先を
見れなくて――手紙ごと、
机の奥にしまい込んでしまった。

それから毎年、彼女の
命日が近づく頃には、
やっぱりちゃんと読もう
かって迷ったわ。

でもやっぱり、勇気が
なくてできなかった……」



「苑子さん………」



「―――でもね。

今年になってようやく、
最後まで見ることができたの」


_