《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

苑子さんは沈痛な面持ちで、
ノートを見たまま言った。



「これと一緒に、手紙も
入ってたわ。

そこには、“誰にも言え
ないけど、親友の私にだけ
これを託す”って書かれてた。

だから読まなきゃいけないと
思ってノートを開いたけど……

最後までは、読めなかったわ」



言い終わると同時に、
さらに表情を歪める苑子さん。



このノートに書かれてた
内容を思い出したんだろう。



―――当然だ。


苑子さんを責めること
なんて、誰にもできない。


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