《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

そう思ったけど――でも、
苑子さんの表情は真剣
そのものだった。



彼女は正面からまっすぐに
あたしを見据えて、静かに
次の言葉を紡ぐ。



「ずっと、誰にも言って
なかった。

穂乃花の最期の願いだった
から、ずっと秘密にしてた
ことがあるの。

でも――今年になって
初めて、私はその願いの
本当の意味に気づいたのよ。

だからそれを、あなたにも
伝えに来たの――…」



「――秘密?

何なんですか? 

もっとわかるように
言って下さい!」


_