「返事はたしかに受け取り
ました。

……それじゃあね。

詳しいことは、また連絡する」



そよ風のような囁きを
残して、廊下の先へと
歩き出す先生。



その背中を、あたしは
携帯を握りしめたまま、
呆然と眺めてた。





     * * *


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