だけど――全ては、もう遅い。




あたし達は
出逢ってしまったから。





あたしは先生の奏でる音に
気づき――そうして先生も、
あたしを見つけてしまったから。





………時間はもう、戻せない。





あたし達が奏でる新たな
曲は、もう始まって
しまってるんだよね。





この旋律はどこへ向かって
いるんだろう。




この和音が響く先には、
一体どんな未来が待って
るんだろう。




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