《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

「ハイ。

もう何年も前のことなのに……

あたしもあたしの家族も、
いつまでもそれを忘れる
ことができなくて、苦しめ
られてて……」



あの日から、一歩も前に
進めないあたし達。



ふさぎ込んで周りの何も
見ようとしなくなったお母さん。

お母さんに振り回されて
ばかりのお父さん。


そしてそれが悲しくて、
怖くて……大切なものも、
手放してしまったあたし――…。



「なんか今って、出口の
見えない迷路っていうか。

もぉ、どうしていいか
わかんなくて……」


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