《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

「……律儀だなぁ、如月は。

授業を受け持ってるわけ
じゃないし、会う機会も
なかったんだ。

言えなくて当然だろう?」



「でも………」



なおも言い淀むと、先生は
ちょっと上半身を傾けて、
拳であたしのオデコを
コツンと叩く。



「はい、もう気にしなくて
いいから、そんな顔はやめる。

……と、言いたいところ
だけど――」



「……………?」



「“そんな顔”なのは、
オレに申し訳ないから――
だけじゃ、なさそうだね?」



「先生………!」



ドキン、と心臓が跳ねた。


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