《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

それ以来もう諦めて、
あたしは素の自分をさらけ
出して接してる。



でも、それで正解だったの
かもしれない。



そのおかげで、あたしは
憂鬱なだけのはずのこの
季節に、ひそかな楽しみを
感じながら生活できてるん
だから……。




(だけど、しばらくお預けか。

どうしよう。
どこかで偶然会えたら、
先生にも言っといた方が
いいかな……)



と、物思いにふけって黙り
込んじゃったあたしに、
奈緒が顔を覗き込むように
して尋ねてくる。


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