《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜

久住先生の穏やかな笑顔を
思い浮かべつつ、考える。




――秘密を共有するように
なってから数週間。



最初の“演奏会”の後も、
あたし達は何度か音楽室で
二人の時間を過ごしてた。



控えめなピアノの音が
聞こえて来たら、演奏会の
始まりの合図。



あたしはすぐに音楽室に
行き、『こんにちわ』と
挨拶をする。



そうすると久住先生も
『こんにちわ』とだけ
言って、時にはリクエストも
受けながら、色んな曲を
弾いてくれる。


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