「ふふ。落着いて?」

そういって桜は優しく手を握ってくれる。

その瞬間何故かこころが穏やかになる。

まるで自分の中の何かが桜に共鳴するような、心地よい感じ。

「ありがとう。落着いたわ。でも何故刹那がこちらにくるの?」

「刹那は華を通じて貴方の思いをしったのよ。」

「華?あ、あの華・・・・」

そういえば私持っていない。

「だけど刹那だけではこの結界を破れない。だから一度狐の世界に戻ったのよ。」

続けて桜は話す。