瑠璃に以前聞いた事がある。

瑠璃の父上は瑠璃が幼いころ病気でなくなったっと。

その父上とわしはにているのだろうか?

「刹那様。私の霊力ではあなた様を過去へ送るのが精一杯。それ以上は残念ながらお役に立てません。」

「構わぬ。後はわしに任せてくれ。」

「ええ。信じてますわ。」

屈託なく微笑む。

「ねえ刹那様。」

「なんじゃ?」

「瑠璃から私の夫の話は聞いていますか?」

「ああ。小さいころに亡くなったと。」

「実はですね、亡くなったって言うのは嘘なんです。」

「え?」

「彼は、いいえ無月は天狗の当主だったんですよ。」

「天狗の!?」

静かに桔梗様が頷く。