「あんたは、この私に何か言いたいことが、まだあるの?」 私は、愛結美に言う。 愛結美は、首を横にふった。 「何も……ありません。」 私は、それだけを聞いて回れ右をした。 神谷は、後ろで愛結美に言う。 「あ、それから俺と須藤が付き合ってること、言い触らしてもいいぜ。」 私は、前を向きながら、真っ赤になった。 神谷は、ズルい。 そうして、私はナルシシストになった。