が、


『ゔっ…ムリ…。』


すぐに手が止まった。

さすがに弁当2つはキツいか…。 いや、訂正しよう。弁当と重箱は無理があると思う、うん。


あたしのお腹、これ全部食べたら……絶対吐いちゃう☆

…心の中だけで思ってることだから突っ込まないでクダサイ、お願い。


「真冬?どうしたの?」

と、頭の中で最大限にひれ伏していたらラルが話掛けてきた。

はっと我に返り、焦って何でもない、と言った。

円はこっちを見ずにただひたすら食べている。…あんたそんなに腹減ってたんか。

そんな気持ちを込めて横目で眺めた。

「はんへふは?」

それに気付いたのか、口に多分おにぎりがあるまま喋った。

ちゃんと飲み込んでから話なさい。と言う言葉を抑えた。あたしはあんたのおっかさんか。


『ううん、何でもないよー?』

「?」

こてん、と首を傾げた。

くっ可愛いな、オイ。その口元に付いてるご飯粒とってあげたくなっちゃうじゃないか、まったく。