「それは困るな…俺、女の子苦手なんだよね。」

ほぉ、それはあたしが女じゃないと、言いたいのか。


『それは…一体どうすれば良いんでしょうねー。ここにも女の子が居ますし。他当たって下さい。』


爽やか顔をして言ってやった。

「ああ、ホントだ。あそこにいるのは岡崎さんの友達かい?」
それはやはり、あたしは違うと?
涼は女子と認め、あたしは違うと?じゃあ、あたしは何だ。女装癖の変態とでも言いたいのかこの野郎。


でも一応返事は返そう。

『はいそうです。』



あたしが丁寧に言うとこのハゲめ良からぬ事を企んでないよね?

ほら、今ニヤリと笑った!キモッ!ウガーッ目がーっ!!やだ止めて!!見たくない!

そう思い、視線を横へ逸らした。

ヤツは涼達の方を見て、


「ねえ、俺がいたら、ジャマ?」

と困った様な顔で言った。



『うん邪魔。あたしは友達とご飯を食べるの。』


あたしは即答した。そして友達の部分をかなり強調して言った。けど、


「真冬!!別に良いでしょ!一緒に食べるくらい!!」


目がハートですよ涼さん。下心見え見え。


『涼…あんた彼氏いるでしょ。』


「それはそれ!これはこれなの!」


はぁ

『赤ずきん…あんたは違うよね?あたしの気持ち分かるしょ?』


「えっ?あ、俺は岡崎の好きなほ、ヒッ」


急にガタガタ震えだした。



そして、衝撃の一言。



「お、俺は別に良いと、思う…。」