「で?チョコは?」 「え、あ…う…うん」 少し落ち着いたところを見計らい、本題に戻す 意識をどっかに飛ばしていた里村さんが、はっとする そして、思い出したように鞄に手をつけて、固まる 「あ…」 そう、声を漏らして俺の方を見る 「ん?」 「教室に置いて来ちゃった…」 はぁ? バレンタインの重要なアイテム置いてくるとか… まぁ、いっか チョコの代わりに、違うものを貰おう