Fahrenheit -華氏- Ⅱ



~♪Tale as old as time True as it can be
(古くから変わることのない物語)


マックスの手を握った瑠華がドレスの裾を持ちながら軽やかに動く。


~♪Barely even friends Then somebody bends Unexpectedly
(友達でもない関係を誰かが突然変えてしまう)


軽やかに手を取り、緩やかに離れて


~♪Just little change Small to say the least
(言葉にもできない微かな変化)


距離を取りながらも二人の視線は絡まったまま。


~♪Both a little scared Neither one prepared
(2人とも怖れ、心の準備はできていない)


再び手を合わせて、瑠華は片方の手をマックスの肩に、一方マックスは瑠華の腰に手を回し、二人がゆっくりと回る。


~♪Ever as before Ever just as sure
(けれど、前からずっと確かに感じていた)


くるくる、くるくる……


彼女らが回る度に、世界が動いているような錯覚に囚われた。


そして瑠華が動く度、まるで計算されたように揺れる裾は美しい人魚の舞いを見ている様だ。


それは俺と言う名の小さな水槽で泳ぐ人魚ではなく、マックスと言う大海で自由に泳ぎ回る


人魚、そのもの。