Fahrenheit -華氏- Ⅱ



心音ちゃんは抹茶ラテをお気に召したようで、美味しそうに飲み干した。


「ね、ケイト。あたしお土産買いたいの。荷物持ちに手伝って~」と心音ちゃんに言い出され


俺のコーヒーは残り三分の一程度残っているが、


「いいよ」俺は素直に頷いて席を立った。


「瑠華~、ここでスーツケース見ててくれる?」と心音ちゃんはまたも瑠華におねだり。


「いいわよ、ゆっくり行ってきて」とこっちもあっさり。


結局、俺は瑠華をカフェに残して心音ちゃんと二人で土産物屋を回ることにした。


「これと、これと…あ!あれもっ」


俺が持った買い物カゴはあっという間に山盛りになった。


「こんなに買ってどうするの?」俺が聞くと


「修道院にでも寄付しようかと♪」心音ちゃんは俺の言葉が入ってるのか入ってないのか真剣に商品を選んでいる。


「また冗談?」俺は苦笑した。


心音ちゃんは饅頭のパッケージから目を離し俺と向き合うとにっこり。


「そ、ホントの所はお得意様に配ろうかと」


心音ちゃんの言葉に俺は眉を寄せて何とか笑った。




「それが嘘だろ。本当は修道院に寄付するんだろ」