『それが?』
瑠華に秒殺で一巡された。
しかも一方的に
『それほど重要視することもないので、ご安心を。しかし彼には充分警戒いたします。
ご報告ありがとうございます』
と、まるで日報のような答えが返ってきて、一方的に電話を切られるし。
き、機嫌悪いのかな…?
生理前とか??
いや、生理はこないだ終わったところだ。
て!何考えてるの俺!!
これじゃセクハラで訴えられる!
てか、声だけだとやっぱ機嫌の良し悪しって分かんないもんだな。
う゛~ん、と唸りながら首を捻り
いや、言いたかったことは「二村に俺たちの関係がバレた」ことだけじゃなく、他にもあるんだけど。
二村の言葉がやけに脳裏を熱くする。
『女って生き物は笑顔と言葉に、したたかさと
嘘と秘密がある』
嘘と―――秘密―――
二村は“最強のカード”と言った。
そう言い切ったからには相当な自信があるに違いない。
それも瑠華に不利になること。
瑠華が何か俺に隠していることがある……て考えたくないけど、ホントは疑いたくもないけど、でもやっぱり気になって…
かく言う俺が、真咲の件で嘘も秘密も抱えているが。
とりあえず、二村の話を聞いてから考えよう。
瑠華から話を聞くのはそれからだ。
二村の言う“最強のカード”と言うのはあいつのハッタリかもしれないし。
俺は瑠華を
信じている。



