Fahrenheit -華氏- Ⅱ



『それが?』


瑠華に秒殺で一巡された。


しかも一方的に


『それほど重要視することもないので、ご安心を。しかし彼には充分警戒いたします。


ご報告ありがとうございます』


と、まるで日報のような答えが返ってきて、一方的に電話を切られるし。


き、機嫌悪いのかな…?


生理前とか??


いや、生理はこないだ終わったところだ。


て!何考えてるの俺!!


これじゃセクハラで訴えられる!


てか、声だけだとやっぱ機嫌の良し悪しって分かんないもんだな。


う゛~ん、と唸りながら首を捻り


いや、言いたかったことは「二村に俺たちの関係がバレた」ことだけじゃなく、他にもあるんだけど。


二村の言葉がやけに脳裏を熱くする。


『女って生き物は笑顔と言葉に、したたかさと


嘘と秘密がある』




嘘と―――秘密―――




二村は“最強のカード”と言った。


そう言い切ったからには相当な自信があるに違いない。


それも瑠華に不利になること。


瑠華が何か俺に隠していることがある……て考えたくないけど、ホントは疑いたくもないけど、でもやっぱり気になって…


かく言う俺が、真咲の件で嘘も秘密も抱えているが。


とりあえず、二村の話を聞いてから考えよう。


瑠華から話を聞くのはそれからだ。


二村の言う“最強のカード”と言うのはあいつのハッタリかもしれないし。


俺は瑠華を





信じている。