=羅夢SIDE=

零華ちゃんはほんとに不思議な子だった


零華ちゃん僕たちみたいな世間のはみ出し者のような存在を受け入れてくれたような気がした


そして奏雅は零華ちゃんを姫にすると言い出した



最初は信じられなかったけど奏雅の人を見る目は僕たちよりも何倍も優れている




その奏雅が言うんだ


僕は賛成した




他の皆も賛成して零華ちゃんは藍姫となった











でも僕の頭のどこかで零華ちゃんに見覚えのようなものがあった



いつ、どこで、どんなふうにして出会ったのかが思い出せない


でも僕はそのことに頭がいっぱいだった




いつか絶対に思い出すから