スパイ・ハイスクール

しかし。


「......あぁ、たいした話じゃないから」

「？」


ハッとして、すぐに何事もなかったように言う奏。


「さぁ、全員揃ったわけだし、活動しましょうか」

「よし、がんばろぉーーー！」


双子がテンション高く言い放つ。これも最早通常運転である。











「......奏？」



(今の言いにくそうな顔は、一体どういう意味なの......？)
(咲夜さんとなんかあったのかな......)


ーーー奏の微妙な顔の変化に気がついたのは


そう。冷静な徳佐と野生の感的なアレで気づいた棗だけだった。