私は鳥籠の中で綺麗に座っている。

ただひたすら大人しく口を閉ざして。

綺麗なままに…。

愛でられる。

仮面を被った籠の鳥。

歌わない鳥。

翼があるのに飛ばない鳥。

翼の使い方を忘れてしました鳥。

仮面の下は…。

もう忘れてしまった。

真実は隠して…。

ただ口を閉ざして…。あれはいつの間にか壊れてしまった。


歌わない鳥はただの置物。

歌わない…。飛べない鳥はいないのと同じ…。

風に恋をして…。

月に願って…。

それでも飛べない鳥はただの置物。

いつから?

仮面を被った偽りの姿は…。

何を待っているのか

飛びかたを忘れてしまったから

闇の仮面を剥がしてくれる何を待っていた

歌わない鳥は鳥籠の置物。

飛べない鳥はただの置物。

仮面は偽りの姿。

闇の世界しか見えないの。

光の美しさがわかるけれど

偽りの姿では

だから仮面を剥がしてくれる何かを待っていた

仮面は真実を隠して

偽りの歌を聴かせるの

飛べない鳥籠の鳥