その日から、一週間が過ぎた。


あの日、わたしとレンは、もじもじしながら、戸惑いながら、


一時間くらい…話しただろうか。



レンは、わたしが一体誰で、どうして自分の部屋にいるのか、


しかもどうしてそんな格好…裸でいたのか気になったみたいで、


「その…オレ、なんか乱暴なことした?」…なんて申し訳無さそうな顔をした。


でもやっぱり、思い当たることもないって感じで、ずっと困惑した表情のままだった。



わたしは曖昧な返事しか返せなかった。



わたしはストラップで、レンの携帯についていた白クマで、


朝、目が覚めたらこうなっていたんだ…と説明したところで、


きっとレンは信じられないだろうし、


混乱させるだけだと思ったから。