てかもう、この際だから訊いてみようかな。
「ねぇ、達郎兄ちゃんは麗美姉ちゃんのことをどう思ってるの」
「どうって」
「好きなの?」
あたしの言葉に、達郎兄ちゃんは固まった。
ポカンという顔をしたとか、そういう感じではない。
手足や表情が、文字通り固まったのである。
な、なんか変なことになっちゃったのかな。
「カホ」
びくつくあたしに向かって、達郎兄ちゃんは静かに口を開いた。
「それを訊いて一体どうする」
うわ、怖いくらい淡々とした無表情。
でもせっかくだからこの話題を続ける。
恐怖(というには大袈裟だけど)より好奇心の方が勝ったのだ。
「だって達郎兄ちゃんが外国から帰ってきたのって、麗美姉ちゃんが警察官になったからでしょ」
「誰から聞いた」
「おじ様」
「あちこちで言ってるな、父さんは」
達郎兄ちゃんは眉間にシワを作りながら、頭をかいた。
さすがの達郎兄ちゃんも父親には弱いらしい。
「ねぇ、達郎兄ちゃんは麗美姉ちゃんのことをどう思ってるの」
「どうって」
「好きなの?」
あたしの言葉に、達郎兄ちゃんは固まった。
ポカンという顔をしたとか、そういう感じではない。
手足や表情が、文字通り固まったのである。
な、なんか変なことになっちゃったのかな。
「カホ」
びくつくあたしに向かって、達郎兄ちゃんは静かに口を開いた。
「それを訊いて一体どうする」
うわ、怖いくらい淡々とした無表情。
でもせっかくだからこの話題を続ける。
恐怖(というには大袈裟だけど)より好奇心の方が勝ったのだ。
「だって達郎兄ちゃんが外国から帰ってきたのって、麗美姉ちゃんが警察官になったからでしょ」
「誰から聞いた」
「おじ様」
「あちこちで言ってるな、父さんは」
達郎兄ちゃんは眉間にシワを作りながら、頭をかいた。
さすがの達郎兄ちゃんも父親には弱いらしい。