「どうしてだ」
そう訊かれたが、首を振った。
「わかんない」
わかってたら、こんなにムカムカしてない。
「わからないのか」
達郎兄ちゃんは頭をかいた。
ちょっと呆れたような仕草だ。
「なによ、達郎兄ちゃんにはわかるっていうの」
「まぁな」
「じゃあ言ってよ」
「言ったところで、たぶんカホは認めない」
認めない?
訝るあたしをよそに、達郎兄ちゃんはイスから立ち上がった。
「今日も勉強つぶれちまったな」
独り言のように言って、あたしの方を向いた。
「カホ」
「なーに」
「人はそれぞれだ。どういう行動をとるかはその人の自由だ」
は?
「なにソレ?」
「くれぐれも短気は起こすなよ」
達郎兄ちゃんはそう言うと、病室のドアへと向かった。
「ちょっと達郎兄ちゃん、意味わかんないんだけど」
説明してけっ。
そう言葉を続けようとした時、ドアが開いた。
「夕食ですよー」
そう訊かれたが、首を振った。
「わかんない」
わかってたら、こんなにムカムカしてない。
「わからないのか」
達郎兄ちゃんは頭をかいた。
ちょっと呆れたような仕草だ。
「なによ、達郎兄ちゃんにはわかるっていうの」
「まぁな」
「じゃあ言ってよ」
「言ったところで、たぶんカホは認めない」
認めない?
訝るあたしをよそに、達郎兄ちゃんはイスから立ち上がった。
「今日も勉強つぶれちまったな」
独り言のように言って、あたしの方を向いた。
「カホ」
「なーに」
「人はそれぞれだ。どういう行動をとるかはその人の自由だ」
は?
「なにソレ?」
「くれぐれも短気は起こすなよ」
達郎兄ちゃんはそう言うと、病室のドアへと向かった。
「ちょっと達郎兄ちゃん、意味わかんないんだけど」
説明してけっ。
そう言葉を続けようとした時、ドアが開いた。
「夕食ですよー」