「ただカホの言うように、メールの送り主が和夫さんだとしたら、単純な話じゃ済まないかもな」
雨を眺めながら達郎兄ちゃんは言った。
その言葉が、あたしの胸にちくりと刺さる。
達郎兄ちゃんは名探偵。
あたしと違って勘で物を言わない。
そしてその推理はよく当たる。
だからとても気になる。
たまらずあたしはうつむいた。
「カホ」
達郎兄ちゃんの声に顔をあげる。
「ごめんな」
達郎兄ちゃんがあたしを見ていた。
「お前を不安にさせるつもりはなかったんだが」
「ううん」
あたしは首を振った。
達郎兄ちゃんはなんにも悪くない。
「それなら良かった。あと、今日も勉強も教えられなかったな。すまん」
いえ、それはそっちの方がありがたいですから。
「とりあえずはあたしなりに注意してみるよ」
「そうだな」
あたしたちがうなずいたその時。
「夕食ですよー」
抜群のタイミングで、食事係のおばさんが入ってきた。
雨を眺めながら達郎兄ちゃんは言った。
その言葉が、あたしの胸にちくりと刺さる。
達郎兄ちゃんは名探偵。
あたしと違って勘で物を言わない。
そしてその推理はよく当たる。
だからとても気になる。
たまらずあたしはうつむいた。
「カホ」
達郎兄ちゃんの声に顔をあげる。
「ごめんな」
達郎兄ちゃんがあたしを見ていた。
「お前を不安にさせるつもりはなかったんだが」
「ううん」
あたしは首を振った。
達郎兄ちゃんはなんにも悪くない。
「それなら良かった。あと、今日も勉強も教えられなかったな。すまん」
いえ、それはそっちの方がありがたいですから。
「とりあえずはあたしなりに注意してみるよ」
「そうだな」
あたしたちがうなずいたその時。
「夕食ですよー」
抜群のタイミングで、食事係のおばさんが入ってきた。


