全然理解できない。
発見した医師の名をとってイェマント氏病というらしい。
世界でも20例ぐらいしか確認されておらず、とても珍しい病気だそうだ。
「いもしない人を認識する病気か…」
あたしは首をかしげた。
「でも、多江さんの場合はメールだよ」
メールは確かに多江さんのもとに届いていた。
幻覚ではない。
「何か手品のようなトリックがあるかもな」
「多江さんが自分でメールを送ってるわけ?」
とてもそんな風には見えなかったけど。
「そう言えば」
達郎兄ちゃんは何か思い出したように言った。
「その女性の名前、なんていったっけ」
「?多江さんよ」
「そうじゃなくて、フルネーム」
なら最初から言えよ。
「雪村多江よ」
「雪村多江…現在入院中か…」
達郎兄ちゃんはまた唇を尖らせた。
「どうしたの」
「もしかしたら知ってる人間かもしれない」
「え?」
発見した医師の名をとってイェマント氏病というらしい。
世界でも20例ぐらいしか確認されておらず、とても珍しい病気だそうだ。
「いもしない人を認識する病気か…」
あたしは首をかしげた。
「でも、多江さんの場合はメールだよ」
メールは確かに多江さんのもとに届いていた。
幻覚ではない。
「何か手品のようなトリックがあるかもな」
「多江さんが自分でメールを送ってるわけ?」
とてもそんな風には見えなかったけど。
「そう言えば」
達郎兄ちゃんは何か思い出したように言った。
「その女性の名前、なんていったっけ」
「?多江さんよ」
「そうじゃなくて、フルネーム」
なら最初から言えよ。
「雪村多江よ」
「雪村多江…現在入院中か…」
達郎兄ちゃんはまた唇を尖らせた。
「どうしたの」
「もしかしたら知ってる人間かもしれない」
「え?」