そんな状態が3日続き、4日目に自室で倒れているのが発見された。
身内は相談の結果、多江さんをこの病院に入院させることにした。
「多江を引き取った義兄の両親も亡くなっていたし、この病院はあの子の身内みたいなものだから」
「身内、ですか?」
「この病院の創立者は私の祖父なの」
なるほど。
加えて婦長さんもいる。
入院にはうってつけだろう。
「入院といっても、あの子のは心の病。私たちはとにかく、見守ることにしたの」
きちんと栄養をとらせ、規則正しい生活を送らせる。
体が健康であれば、そのうち心も…ということだろう。
治療薬は【時間】というわけだ。
しかし入院してからも、多江さん一か月ほどは抜け殻の状態だった。
変化が起きたのは、それからさらに2週間以上がたったころ。
その日は隆夫さんの四十九日だった。
『隆夫さんからメールが来たの』
多江さんは、それはそれは嬉しそうな顔で言ったという。
身内は相談の結果、多江さんをこの病院に入院させることにした。
「多江を引き取った義兄の両親も亡くなっていたし、この病院はあの子の身内みたいなものだから」
「身内、ですか?」
「この病院の創立者は私の祖父なの」
なるほど。
加えて婦長さんもいる。
入院にはうってつけだろう。
「入院といっても、あの子のは心の病。私たちはとにかく、見守ることにしたの」
きちんと栄養をとらせ、規則正しい生活を送らせる。
体が健康であれば、そのうち心も…ということだろう。
治療薬は【時間】というわけだ。
しかし入院してからも、多江さん一か月ほどは抜け殻の状態だった。
変化が起きたのは、それからさらに2週間以上がたったころ。
その日は隆夫さんの四十九日だった。
『隆夫さんからメールが来たの』
多江さんは、それはそれは嬉しそうな顔で言ったという。


