あたしは一気にまくし立てた。
「あたしはそういう理由で入院したんですけど、貴女は何で入院してるんですかっ!?」
相手のプライバシー完全に無視。
最悪な質問だねウン。
言った後でつくづくそう思ったよ。
テンパってたとは言え、なんつー事を口走ってしまったんだあたしは。
「猫を助けたんですか」
へ?
「それで怪我をしたなんて、何だか恰好良いですね」
あら、意外と好反応。
美女の笑顔に、あたしは拍子抜けした。
「あの、あたし旭果穂里っていいます」
いくらか冷静になったあたしは、両手に握り締めていた松葉杖を元に戻し、今さらながら自己紹介した。
「雪村多江です」
多江さんかー。
「旭さんは学生?」
そう訊かれ、あたしはうなずいた。
「高校生です」
「入院は初めてなの?」
「はい」
「病気とかは?」
「滅多にないですねー」
「じゃあ仕方ないわね」
多江さんは、少しだけ眉を寄せて笑った。
「あたしはそういう理由で入院したんですけど、貴女は何で入院してるんですかっ!?」
相手のプライバシー完全に無視。
最悪な質問だねウン。
言った後でつくづくそう思ったよ。
テンパってたとは言え、なんつー事を口走ってしまったんだあたしは。
「猫を助けたんですか」
へ?
「それで怪我をしたなんて、何だか恰好良いですね」
あら、意外と好反応。
美女の笑顔に、あたしは拍子抜けした。
「あの、あたし旭果穂里っていいます」
いくらか冷静になったあたしは、両手に握り締めていた松葉杖を元に戻し、今さらながら自己紹介した。
「雪村多江です」
多江さんかー。
「旭さんは学生?」
そう訊かれ、あたしはうなずいた。
「高校生です」
「入院は初めてなの?」
「はい」
「病気とかは?」
「滅多にないですねー」
「じゃあ仕方ないわね」
多江さんは、少しだけ眉を寄せて笑った。


