「うわあああ!」
廊下に響き渡る湯月くんの絶叫。
おい、ここは病院だぞ!
「何してんだお前らは」
達郎兄ちゃんがあきれ顔で言った。
「湯月くん、泣いてたわよ」
麗美姉ちゃんが開けっ放しのドアを指す。
「いやまさかあんなリアクションとるとは…」
…って言ってる場合じゃない!
「達郎兄ちゃん!湯月くんを連れ戻してきて!」
そう訴えるあたしに対し、達郎兄ちゃんは「ヤだよ」とあきれ顔を継続させた。
「どう考えたって、カホが悪いだろ」
「今回は達郎に同感ね」
ああんもう、余計なとこで名コンビ!
「わかったわよ!」
あたしは松葉杖をとって、ベッドから降りようとした。
だが、よほど慌ててたらしい。
足と松葉杖の動きが全く合っていなかった。
気付いた時にはもう、あたしは前のめりになっていた。
「お」
「あら」
達郎兄ちゃんと麗美姉ちゃんの声が聞こえた。
廊下に響き渡る湯月くんの絶叫。
おい、ここは病院だぞ!
「何してんだお前らは」
達郎兄ちゃんがあきれ顔で言った。
「湯月くん、泣いてたわよ」
麗美姉ちゃんが開けっ放しのドアを指す。
「いやまさかあんなリアクションとるとは…」
…って言ってる場合じゃない!
「達郎兄ちゃん!湯月くんを連れ戻してきて!」
そう訴えるあたしに対し、達郎兄ちゃんは「ヤだよ」とあきれ顔を継続させた。
「どう考えたって、カホが悪いだろ」
「今回は達郎に同感ね」
ああんもう、余計なとこで名コンビ!
「わかったわよ!」
あたしは松葉杖をとって、ベッドから降りようとした。
だが、よほど慌ててたらしい。
足と松葉杖の動きが全く合っていなかった。
気付いた時にはもう、あたしは前のめりになっていた。
「お」
「あら」
達郎兄ちゃんと麗美姉ちゃんの声が聞こえた。


