「それともなに、交通事故は車を作った人のせい?すべての犯罪はその犯罪者を生んだ母親のせいなの?」
「麗美姉ちゃ…」
「悪いのはカホじゃなくて、憎き犯罪を起こした犯罪者本人だっつーの!わかった!?」
ああ、優しいんだか厳しいんだかわからない。
「レミ、そのへんにしておけ」
達郎兄ちゃんが麗美姉ちゃんの肩を叩いた。
「チョップはともかく、拳は危険だ」
もし達郎兄ちゃんがいなかったら、あたしは麗美姉ちゃんにぶん殴られていただろう(感謝)。
「でもレミの言う事にも一理ある」
達郎兄ちゃんは言った。
「自分を責めるぐらいだったら、多江さんのために生きないとな、誰かさんのように」
「誰かさん?」
「雪村多江の死んだ恋人の弟って、政夫だっけ」
麗美姉ちゃんの問い掛けにあたしはうなずく。
「わざわざ警察まで押しかけて宣言したのよ。雪村多江の無念を晴らすために裁判の証言台に立つってね」
へぇ…。
「麗美姉ちゃ…」
「悪いのはカホじゃなくて、憎き犯罪を起こした犯罪者本人だっつーの!わかった!?」
ああ、優しいんだか厳しいんだかわからない。
「レミ、そのへんにしておけ」
達郎兄ちゃんが麗美姉ちゃんの肩を叩いた。
「チョップはともかく、拳は危険だ」
もし達郎兄ちゃんがいなかったら、あたしは麗美姉ちゃんにぶん殴られていただろう(感謝)。
「でもレミの言う事にも一理ある」
達郎兄ちゃんは言った。
「自分を責めるぐらいだったら、多江さんのために生きないとな、誰かさんのように」
「誰かさん?」
「雪村多江の死んだ恋人の弟って、政夫だっけ」
麗美姉ちゃんの問い掛けにあたしはうなずく。
「わざわざ警察まで押しかけて宣言したのよ。雪村多江の無念を晴らすために裁判の証言台に立つってね」
へぇ…。


