結局、三人そろってあたしの病室に戻ることになった。
面会時間はもうすぐ終わるが「その時はその時」という達郎兄ちゃんの意見が通った。
「でもさ、捜査情報あたしが聞いちゃってもいいのかなぁ」
あたしがベッドに腰かけながら言うと、隣に腰を降ろした麗美姉ちゃんが、何を今さらと言った。
「達郎に捜査情報を提供することだって、特例なのよ?」
そう言って、目の前のパイプ椅子に座った達郎兄ちゃんを指した。
「だって達郎兄ちゃんは民間協力員じゃん」
「いーのよもう。いざとなったら目と耳をふさいでなさい」
わー、適当だなぁ。
「昨夜の藤上医師の行動は?」
達郎兄ちゃんが口を開いた。
「雪村さんを探してたかどうかよね」
麗美姉ちゃんは手帳を取り出した。
「個室の患者たちに訊いたけど、事件当時、藤上医師の姿を目撃した者はいないわ」
「カホは見たか」
あたしは首を振った。
面会時間はもうすぐ終わるが「その時はその時」という達郎兄ちゃんの意見が通った。
「でもさ、捜査情報あたしが聞いちゃってもいいのかなぁ」
あたしがベッドに腰かけながら言うと、隣に腰を降ろした麗美姉ちゃんが、何を今さらと言った。
「達郎に捜査情報を提供することだって、特例なのよ?」
そう言って、目の前のパイプ椅子に座った達郎兄ちゃんを指した。
「だって達郎兄ちゃんは民間協力員じゃん」
「いーのよもう。いざとなったら目と耳をふさいでなさい」
わー、適当だなぁ。
「昨夜の藤上医師の行動は?」
達郎兄ちゃんが口を開いた。
「雪村さんを探してたかどうかよね」
麗美姉ちゃんは手帳を取り出した。
「個室の患者たちに訊いたけど、事件当時、藤上医師の姿を目撃した者はいないわ」
「カホは見たか」
あたしは首を振った。


