その誰かは、こちらに向かって身を乗り出している。
高森さんも気付いたようだった。
そんなあたしたちの反応を確かめると、達郎兄ちゃんは携帯を取り出して、電話をかけた。
「手を振ってみてくれ」
電話の相手に、達郎兄ちゃんはそう言った。
すると屋上の人影が動いた。
どうやら手を振っているらしい。
達郎兄ちゃんの電話の相手は、屋上にいる誰かのようだった。
「動いたのはわかりましたか」
達郎兄ちゃんが問いかけると、高森さんはうなずいた。
つられてあたしもうなずく。
「動いたのはわかるんだな」
達郎兄ちゃんはそうつぶやくと、電話の相手に向かって「降りてきてくれ」と言った。
「なに、調べてきたことはどうするんだって?下で聞くよ」
電話の相手とそんなやり取りをすると、達郎兄ちゃんは電話を切った。
「行こうか」
達郎兄ちゃんに促され、病院に入る(あたしの場合は戻る)。
一階の待合室は電気が消され、暗くなっていた。
高森さんも気付いたようだった。
そんなあたしたちの反応を確かめると、達郎兄ちゃんは携帯を取り出して、電話をかけた。
「手を振ってみてくれ」
電話の相手に、達郎兄ちゃんはそう言った。
すると屋上の人影が動いた。
どうやら手を振っているらしい。
達郎兄ちゃんの電話の相手は、屋上にいる誰かのようだった。
「動いたのはわかりましたか」
達郎兄ちゃんが問いかけると、高森さんはうなずいた。
つられてあたしもうなずく。
「動いたのはわかるんだな」
達郎兄ちゃんはそうつぶやくと、電話の相手に向かって「降りてきてくれ」と言った。
「なに、調べてきたことはどうするんだって?下で聞くよ」
電話の相手とそんなやり取りをすると、達郎兄ちゃんは電話を切った。
「行こうか」
達郎兄ちゃんに促され、病院に入る(あたしの場合は戻る)。
一階の待合室は電気が消され、暗くなっていた。


