いや、唇を舐めた雅希がエロく見えたとかじゃなくて…… 「…き、汚いっ!洗え!今すぐ洗え!」 「え、別に汚くな――わっ!」 俺は素早く蛇口を捻ると雅希の腕を引っ張り顔を思いっきり水に浸けた。 …ありえない。うん、ありえない。 普通に考えて他人の口から出たやつを舐めるとかありえない。あれか、犬か?コイツは犬なのか? 「――俺さ、今やりたいプレイがあんだよね!」 「うわっ!なんだよいきなり!」 水からガバッと顔を上げた雅希がこっちを向いて突然そう叫んだ。