翌日、目を開けたら嬉しそうに笑う雅希の顔が映った。 「こりゃ完璧に引いたな!」 「…いや、引いてない。絶対引いてない」 「んじゃコレ見てみ!ほら、スゴい高熱でしょ?」 雅希が自信満々に温度計を見せてきた。 …コレ、いつ計ったんだ? 「まぁ大丈夫。……それ平熱だから」 「39度が平熱?今時小学生でもそんな嘘付かないぞ。お前は何歳児だよ」 「黙れ。この間40度を微熱って言ったお前に言われたくない」