みたいなことを何回か繰り返した後、雅希が「一緒に入るって言うまで風呂には入らせないからな!」と勝手に断言した。 …相変わらず俺は雅希の腕の中にいる。 「離せ!寒い!変態!」 そう叫びながら目の前にある胸を叩くが、俺より12cmも背の高い雅希には全く効かない。 つか、なんか喜んでる…? 「叩かれて何喜んでんだよ気持ち悪い」 「…いや、そーいえば遥斗とこんなことするのって初めてだなぁーと思ってさ。 だから、なんか……嬉しい!」 「――!」 雅希が不意に笑った。