「雅希、テメェいい加減離れろ。早く入らないとマジで風邪引く!」 「じゃあいいって言って?」 「……無理」 部屋に着いた俺は、即風呂場へ向かった。 …ちなみに俺と雅希は同じ部屋同士。 夏ならまだしも今は肌寒い5月だ。 そんな季節に大量の水を浴びるとか絶対風邪引くパターンじゃん。絶対部屋で一人空しく寝てるパターンじゃん。 俺、そうゆうの絶対嫌だから! 心の中でそう叫びながら洗面所に入るとなぜか後ろにいた雅希まで入ってきた。