「どうして朝、無視したんですか……」 口を尖らせて言うと隣の、昨日はあたしが座っていた所に座る先輩を見た。 一方の先輩はギターを扱っていた手を止めて、あたしを瞬きを数回しながら見る。 「それでキレてんのか」 「ちっ…違います!」 「ガキか、お前は」 「…………」 図星なので黙る。 でも彼は、何故か笑っている。 そしてあたしは、またすねたように口を尖らせたりして…ね。 無言の時間が流れる。