―――――――… ―――――… ―――… 入学式も終わって、残るは帰るだけ。 窓の外の空は、まだまだ青い。 「結衣、一緒に帰らない?」 「あ…うん」 言ったのは、鞄をリュックのようにして背負っている明日香。 急いで鞄にプリントやらを詰めて、明日香と一緒に教室を出た。 そして、ローファーを履いて生徒用の玄関を出た時だ。 「え……」 アノ人と、再会したのは―――… ――『生きてさえいればいつか笑える』 そう、歌っていた彼が あたしと同じ学校の制服を着ている。