「痛いなぁもー。」
自分の頭をすりすりと撫でながら言ってくる。
『お前が起きねーのがわりーんだよ。』
「トーくん~も~ボク、ダメぇ~。寝ちゃうよ~~。」
限界がきたのか、語尾がのびている。
『おら、テメーら帰るぞ。』
「わわ、わかった。ほら、ひな日向、かか帰るぞっ」
「う、ん」
って寝てんじゃねーか!!
『日向っ!!テメーはいつまでもぐずぐずと寝てんじゃねーよ。』
少し殺気を出して言う。
ビクッ
「あ、ごめんごめん。さ、帰ろっか。」
…ま、どうせコイツにしてもびくともしないけどな。
……それに比べて…
『何でお前がビビってんだよ』
「へ!?え、あっだだって、トーヤ恐かたんだみょんっ!!」
言葉間違えてばっかでなんか可哀想な奴だな。
と哀れみを含んだ目で見たが、こいつは気付かなかったらしい。

