「雷焔家は雷を操る一族です。しかし…昔ある事件が起きて、ご両親を亡くし、お兄様も生死不明。そこを救いました」 星鈴はみんなが息を飲むのが分かった。 この話をすると、大体の反応がこうだ。 「この件が済むまで奏をよろしくお願いします。…だそうです」 星々が言い終えた後、沈黙が続いた。 響などは悲痛な面持ちになっている。 今にも泣き出しそうだ。